いつもの木曜日
今回の読書は、青山美智子さんの「いつもの木曜日」です。
以前読んだ『木曜日にはココアを』のスピンオフ作品なので、本(いつもの木曜日)を読んだ瞬間に、あのときに胸の奥にじんわり広がったほっこり感が静かに蘇ってきました。
本作では、あの12人の“出会う前”の日常が描かれていて、「いつもの」という言葉に込められた、かけがえのない日々への眼差しが印象的でした。
「何気ない日々にこそ、物語がある」
特別ではないけれど、確かにそこにある優しさとか、ふとした瞬間のぬくもりみたいなものが、それぞれの物語の中で丁寧に描かれているように感じました。
特に、ラルフの章では、あの猫がさりげなく再登場していて、青山さんの作品らしい“つながり”の妙にニンマリしてしまいました。
そして何と言っても、田中達也さんのミニチュア作品とのコラボが相変わらず素晴らしいですよね。本の世界観をより立体的に広げてくれます。
日々(いつもの)の中にある小さな幸せや人とのつながりを見つめ直したくなる、そんな1冊でした!
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