ひかりの魔女
今回の読書は、山本甲士さんの『ひかりの魔女』です。
”ひかり”おばあちゃんが、巻き起こす小さな奇跡の物語です。
すっかり、ひかりおばあちゃんのファンになってしまいました。
読んでいるとほっこりするし、それでいて背筋がしゃんと伸びるような、不思議な力を持った一冊だと思います。
”ひかり”おばあちゃんは、教えるのではなく、語らずして行動で示す人ではないでしょうか?
優しさとは、あたたかさとは、そして人と人のつながりとは何かを伝えてくれて、周囲の人々が壁にぶつかったときも、押しつけがましくなく、でもちゃんと気づかせてくれる…
「正しさ」よりも「やさしさ」を、「答え」よりも「寄り添い方」を…
彼女の仕草や何気ないひと言に、「ああ、大切なのはこういうことなんだ」と心を動かされました。
読んだあと、自分の毎日のちょっとした振る舞いを見直したくなるような…
そんな優しい余韻の残る素敵な本です!
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