ほたるいしマジカルランド

今回の読書は、寺地はるなさんの著書「ほたるいしマジカルランド」です。

この本は、２０２４年 第１２回「大阪ほんま本大賞」を受賞されていて、舞台となる遊園地は、大阪の「ひらパー（ひらかたパーク）」なんです！

ちなみに、「大阪ほんま本大賞」は、2013年に設立された文学賞で、大阪を中心とした関西地方の書店や取次会社が選ぶ「ほんまに読んでほしい本」を表彰するものです。

この本の舞台は華やかな遊園地ではありますが、ストーリー自体は、そこで働く人々の些細な日常を切り取ったよう感じです。

登場人物は、それぞれの想いで遊園地で働きながら、何かしらの悩みを抱え毎日を生きていて、その悩み自体は、他人から見たら大したことでなくても、自分にとっては切実だったり…

それでも、何気ない会話やふとしたきっかけで、誰かにその悩みや思いを打ち明けることで、その小さな共有が大きな安心感につながったり、前に進む勇気（原動力）を与えてくれたりする。

それは、職場の仲間であったり、家族や友人、恋人かもしれない。

身近にそんな存在がいるのは、本当に幸せなことだと感じました。

解説（畑野智美さん）に

”この世界のどこにも、「普通」の人なんていない。”という一文がありました。

そもそも、お互いの「普通」が違う。

だからこそ、自分のこと理解してもらったり、相手のことを本当に理解するためには、

心を開いて対話し、じっくりと向き合う時間を持つことが大切なんだと思いました。

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